調子の良し悪し

我が子のプレーがイマイチな日ってありますよね。

少年サッカーを応援する保護者の気持ちとして、そういう日はやきもきしちゃったりいます。
「ほんとはもっとできるのに!!」って、思っちゃったり。

今回はそういった調子の良し悪しのメカニズムについて考えてみました。

こういう考え方もあるのか、という程度に読んでいただけますと幸いです。

 

もくじ

調子が悪く見える原因

特に、低学年の時に起こりがちなことだと思いますが、ボールを持っても全然何もできない調子の悪い日もあれば、すごく輝く調子がよい日があったり。

しかし、ここで一歩俯瞰して考えたいことは、それは本当に調子の良し悪しのせいかどうかということです。

例えば、スクールではドリブルでするする抜けるのにチームだと全然抜けない。とか

特定の相手や環境で調子が悪くなるということはないでしょうか。

 

もし調子の良し悪しにある程度パターンがあるのであれば、それは実は調子の良し悪しではなく本人の実力である場合が多いです。

 

プレッシャーが速い相手だと途端に何もできなくなってしまうのは、調子の良し悪しではなく、オフザボールの動きができていなかったり、ファーストタッチのコントロールがうまくいっていない場合があります。

 

オフザボール

相手のプレッシャーが速いと、ただ自分のポジションでボールを待っているだけではパスが来ると同時に狙われてしまって、トラップの瞬間にはもうディフェンスが近くに来てしまいます。

なので、サイドの選手であれば、開いて幅を取っておいたり、一度逆に走ると見せかけてマークを外したり様々な工夫が必要になります。

3,4年生にもなると当たり前にやっている子が多いですが、低学年の子はオフザボールを知っていること知らない子の差が大きく出てしまいます。

ボールロストの瞬間ばかりに注目せず、その前のトラップは余裕をもってできていたか。

もし余裕がなかったのであれば、どうすればもっとディフェンスから離れてボールを受けられたか、など子供と一緒にビデオなどで実際のシーンを見ながら振り返ってみるのも良いでしょう。

これは、1回の反省会でスパっと良くなるものではありません。

僕も息子が2年生になった時からこういった反省会をするようになりましたが、自然にできるようになったと思ったのはごくごく最近です(息子は現在4年生)。

また、試合の映像を見て話し合って本人が頭で理解できたと思ったら、実際にその動きをシミュレーションしておくことも大事です。

息子が2年生の時、僕が一人3役くらいして、逆サイドからセンターバックを経由したサイドチェンジの場面を再現し、息子はセンターバックにパスが出た時点で開くというシミレーションをよくやっていました。

 

「こういう場面になったら」という判断の部分も含めて保護者や兄弟の協力のもと、ゆっくりで良いので実際に身体を使ってオフザボールの動きをやってみることはとても重要です。

まずは、やるべきことがどんな動きかを理解することが第1歩です。

そしてその後さらに大変なのが、実際の試合の中でどのタイミングでその動きをするかということです。

スーパーな子は感覚的に出来てしまっていることが多いのですが、そうでない子は一つ一つ地道に理屈で覚えていく必要があります。

時間はかかりますが、その分理論的に戦術を考えられるようになるのでしっかりとやっておけば後からポンと伸びる可能性もあるでしょう!!

 

ファーストタッチ

オフザボールの動きにより、ボールを受けるまでになるべく自分が有利な状況を作っておくことはとても重要ですが、いざボールを受ける時にはやはりファーストタッチの技術がとても重要になります。

プレッシャーが遅いゲームでは味方のパスもゆっくりだったり、精度がよかったり受けやすいボールをもらえることが多いですが、プレッシャーの速いゲームの中ではそうはいきません。

自然と味方のパススピードも速くなりますし、精度も落ちる可能性も高くなります。

ゆっくりで精度の良いパスであれば、しっかりトラップできる子でもそのような状況ではボールの置き所が悪くなり、それによってドリブルもパスも思ったようにできなくなってしまうということは大いに考えられます。

ファーストタッチで右にも左にもパスでもドリブルでもできる位置にボールを置くことができれば、ディフェンスはそうそう距離を詰めることはできません。

ファーストタッチが悪いことで、相手ディフェンダーに「奪える!!」という感覚を与え、それによってさらなるハイプレッシャーを受けることになります。

そうすると、もう何もできなくなってしまいます。 

 

そして、これを「調子の悪さ」のせいと思ってしまい、なんで今日は何もできないんだ!とやきもきしてしまっている場合はないかと考えてきました。

 

保護者のサポートのやり方を考える

物事には必ず原因と結果があります。

上手くいかない結果が本当に調子=コンディションの悪さであることもあるでしょう。

しかし、上で説明したような技術的な部分が原因である場合は、しっかりと原因を分析してそれを克服するための反復練習が唯一の解決策となるでしょう。

とても根気のいる作業ですし、なんで何回やっても本番ではできないのかと嫌になることもあるかと思います。

しかし、小学生が自分自身でプレーを分析するのは難しいですし、チームの中に自分の子供のプレーだけを注目して見てくれて分析し、その子の為の専用の練習メニューまで考えてくれる指導者はなかなかいないでしょう。

しかし、保護者にはそれができます!!

子供一人一人に個性があり、最適な教え方も異なります。

どういう風に伝えたらわかりやすいか、一緒にいる時間が長い保護者が試行錯誤してあげるとよいと思います。あくまで子供の為を思ってしてあげる行為にしてください。

我が家の場合は、僕が保護者は鬼コーチとなるよりは、上手くいかないときは我が子を励まし、上手くいったら一緒に喜ぶようなサポートの仕方があっていると思い、それを実践してきました。

これが最適なのかはわかりませんが、僕も息子も楽しく少年サッカーに関わっていけていることは事実です。

 

サポートするときに注意したいコト

注意としては、チームの戦術や方針とズレたことを吹き込まないことはとても大事なことです。

そのような捻じれを生じさせてしまうと、育成に大きな支障をきたしますし、そうなるのであれば何もしないでチームの育成にだけ任せておいた方がよいと思います。

しかし、本当に基礎的な部分や、怪しい部分はコーチに相談しながらであれば、分析や自主練を専属でサポートしてあげることがお子さんの成長に大きな助けとなるでしょう。

少年サッカーは楽しくやることが一番大切だと思いますが、戦術を理解し、考えてプレーをできるようになることで、サッカーはより楽しくなります。

 

最初のうちは一方的に教えてあげるのも良いと思います。

しかし、ある程度考え方が分かってきたら、子供が自分で考える機会を多くしていってあげてほしいと思います。

最近反省会をしながら息子にのプレーについて指摘をしたら、息子が反論してきてついでに論破されてしまいました。

「ああ、そこまで考えてたのね。確かに確かに!!パパが間違ってたわ!」って。 

そろそろ僕はビデオの撮影とデータを息子のタブレットにコピーする係に専念した方がよいかもなと思っています。

もちろん、とても喜ばしいことです。 

おわりに

保護者が積極的にかかわれるのもこの時期ならではだと思います。

レギュラーや勝ち負けにだけにこだわらず、親子でともに一つの目標に向かって努力をするという何事にも代えがたい経験を通して、是非とも楽しい少年サッカーライフをお過ごしください!!

我が家も引き続き頑張っていきたいと思います!!

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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