スーパーじゃない息子が強豪街クラブに入ってから その1

2018年の4月に弱小スポーツクラブから強豪街クラブに当時小学2年生になったばかりの息子が移籍をしました。(少年サッカーの話です)

息子も僕も右も左もわからない中で、最初の1カ月はキツイと思うことがたくさんありました。

今となっては笑い話になっている部分も多いですが、そんな入会当初の話です

前の記事:「スーパーじゃない息子が強豪街クラブに入るまで」

明らかに浮いている我が子

強豪街クラブに入会をしたものの、当時2年生になったばかりの息子はサッカーはほぼ素人でした。

まだ、2年生なので素人も珍しくないかとは思いますが、初めて召集された練習試合で大きな衝撃を受けることになりました。

当時の2年生はまだ人数がそろっていなかったため、3年生チームに帯同したのですが、まだポジションも何もわからない、幼稚園生と間違われるほど小さな息子がいきなり強豪街クラブの3年生の試合(もちろんB戦ですが)に出ることになり、かなり大変なことになりました。

会場に息子を連れて到着し(車で片道1時間半ほどの遠方でした)、誰も知り合いがいない中、集合場所でチームのコーチやほかの保護者の方々と簡単に挨拶を交わしてから練習試合が始まりました。
(平日の練習は妻が送迎してくれているので、僕はこの日がチームの活動初参加でした。)

次の瞬間、昨今の少年サッカーのレベルの高さに衝撃を受けました。

3年生になりたてのチームなのに全くお団子にならない。

それどころか全員がポジションの役割を理解して連動もしているし、特にディフェンスのアプローチは速やく、ボディコンタクトもしっかりできていました。
驚いたことに、その中には2年生も数人混ざっていました。

どうしよう。。。とんでもないところに来てしまった。。
それが真っ先に浮かんだ感想でした。

うちの子ポジションなんて一つも知らないし、マークも知らないし、ボディコンタクトなんて想像したこともないだろうし、お団子の中からこぼれたボールを拾ってドリブルすることしかできないのに。。
と、真っ青になりました。

 

とにかくつらい

 

 

案の定、B戦に出場した息子はピッチの中をウロウロウロウロ、とりあえず、トップに置かれてボールが出れば走りますが、表情も動きもぎこちなく、明らかに今までのチームとの違いにに戸惑っているように見えました。

そんな息子の保護者として、こちらは肩身が狭くて仕方がありませんでした。
皆さんのハイレベルなサッカーをうちの息子が邪魔してしまっている気がして、申し訳なく、また恥ずかしい気持ちになりました。

次のB戦ではサイドバックに配置されるものの、マークもポジションもわからない息子にコーチも困惑。
コーチ:「マークって知ってる?」
息子:「わからない!」
で、いったん交代。

僕としては、そんな状態の息子を見守ることがただただ辛かったです。
井戸の底でお経を唱えたい気分でした。

ありがたかったのは、そんな明らかに将来有望でない息子に対しても、コーチの皆さんは丁寧に指導をしてくださったことでした。

幸い、息子もまだ周りとのレベル差に気付けるほど、サッカーを知らないので、一応試合ができて楽しかったようです。

しかし、あれだけのレベル差の中でプレーしないといけない息子が不憫に思えてなりませんでした。
そして、この先この気まずさがずっと続くのかと思うと僕もやっていける自信がありませんでした。

当時、僕は息子のサッカーの指導に熱心な親ではありませんでしたが、この地獄絵図のような光景を目の当たりにして考えが一変しました。

「皆様にご迷惑をかけることのないよう、この子をしっかり育てなければいけない!!」

という思いに駆られて、息子にサッカーをしっかり教えることを決意をしたのでした。

つづく

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