少年サッカーのあるあるとして、ついついやってしまう保護者のサイドコーチングがあります。
公式戦でこそ、チームに迷惑をかけてはいけないと、ぐっとこらえますが、練習試合で息子が保護者サイドにいるときなんかは、ついつい声をかけてしまうこともたまに。
でも、基本的にはサイドコーチングはマナー違反です。さらにサイドコーチングによって我が子のプレーが改善するケースもめったに見ないので、リスク対効果を考えると、絶対にやらない方が良いです。
効果とリスク
まず、親子で普段から戦術や判断について話し合っているのであれば、多少効果はあると思いますが、その場のいら立ちに任せたサイドコーチングに効果ほぼ無いといってよいでしょう。
下手をすると、子供が委縮してしまいさらにパフォーマンスを下げることになってしまいますし、また、そのような行為はコーチからの印象も良くないでしょう。
また、たまにお母さん方がやたら元気なチームもありますが、「いけー!!」「はしれー!!」「そこ失うなー!!」「決めろー!!」などの声の中に有益な情報は一つもありません。
試合中の選手に与える影響はほぼ皆無でジャニーズのコンサートで推しのメンバーの名前を大声で呼んでいるのとならんら変わりはありません。
どちらかというと、「あいつの母ちゃんうるせぇ」という烙印が子供に押されてしまうかもしれません。そうなるとこれもまたチームメイトやコーチからもマイナスな印象を持たれてしまい、いいとこなしです。
効果的なサイドコーチング
まずは、前提として普段から親子でプレーや戦術についてよく話し合っているという土壌が必要です。
その中で、ある状況やその中で取るべき判断、やるべきプレーなどが短い言葉で伝わるくらい共有できていれば、多少の効果はあると思います。
「頑張れー!」くらいの雰囲気で「プルアウェイしよう!」とか、「ターンも混ぜろ」とかその裏に、共有できる明確なイメージがあればそれを呼び起こすきっかけとして、一声、二声かけるくらいであれば、ぎりぎりセーフかなと個人的には思います。(公式戦では絶対控えますが)
どうしても我が子に指示をしたいときは
我が子がトイレに行くタイミングを捕まえましょう。
僕はいつも横目でちらちら、トイレに行くタイミングを気に掛けています。
そこで、具体的な指示やアドバイスをするのですが、ポイントは何個もアドバイスしないことです。
試合中よりは落ち着いて話ができるといっても、立ち話程度でいくつものアドバイスを即座にプレーに反映することは難しいため、要点を1つか2つに絞ってわかりやすく伝えるようにしています。
思っていることをすべて伝えて、結局一つも改善しないよりは、一つだけでも次の試合で改善ができるようにという気持ちで。
そして、最後は、どんなにプレーが悪い日でも怒らず、テンションを上げてあげるような声掛けで送り出すようにしています。
その場で気になるところを指摘したくなる気持ちはとてもよく理解できますが、効果とリスクをよく考慮して、思い切って言葉を飲み込むということも、時には必要かもしれませんね。
とはいえ、試合中の失敗からはたくさんのことを学べますので、できるだけビデオを撮ってあげて、家に帰って落ち着いて反省会をしてあげるのが結局一番効果があるんじゃないかと思います。
スーパーじゃない息子を持つと、保護者の苦労も尽きないですが、育成ゲームとしてはなかなか面白いと思いますので、しっかりとかけるべきところに手を、かけるべきタイミングで声をかけていきたいと思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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少年サッカーブログ第一話はこちら⇒ スーパーじゃない息子が強豪街クラブに入るまで
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