息子のチームにディフェンスがとても上手な子がいます。
フィジカルが強いわけでも足が速いわけでもないのに、先読みと身のこなしでインターセプトも回収もデュエルの勝率もかなり高いというまさに職人のような子です。
勝利に対するこだわりも強く、かなり身体も張ります。
3年生の時にとある大会の準決勝で、その子の顔面ブロックがアシストになり逆転勝利を収めたということもあったほど。
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そういう子は、味方がボールロストをすると一目散にダッシュで戻ります。
直接自分がボールに追いつけない時には、味方が時間をかけてくれることを信じてゴールに戻ります。
そして本当にピンチを救ったりします。
一方息子はというと、自分が上がっているときに味方がボールロストをしても、「これは間に合わねぇ」と思うとジョギングで戻ってくることがあります。
もちろんすべてのプレーで全力ダッシュをしていては体力が持たないので、時にはさぼることも大事ですが、それにしても諦めの閾値が低い気がしていました。
でも同時に僕はこの原因を「息子のやる気のなさ」と片付けてしまうのは良くないと思っています。
やる気と根性で必死に走れる子もいますが、走らない子= やる気がない、という訳ではないと思うのです。
問題は、ダッシュで戻ってディフェンスに貢献できるイメージがあるかどうかなのではないでしょうか。
戻って何をするか、どういう活躍ができるかの明確なイメージが無いと、全力ダッシュをするモチベーションが湧かないと思います。
ディフェンスの上手な子は、たくさんの成功体験からモチベーションを得て全力ダッシュで守備に貢献でき、やる気満々。そうでない子はやる気がない、と見えてしまう側面があるのではないでしょうか。
例えば、息子がサイドハーフでボールを持っていてトップの選手とワンツーをしようとしたとします
しかし、ここでボールロストが発生すると、息子は上がってしまっているので、相手のカウンターに対してディフェンスに参加するには遠いポジションになってしまいます。
こうなってしまうと、「味方頑張れー」ってなってしまって、ジョグで戻ってくる気持ちも理解できなくはないのですが、8人制サッカーではここで全力ダッシュで戻れるかどうかがとても大事なのではないかと僕は思っています。
そして、大事なのはどこにダッシュで戻るかです。
味方サイドバックの状態がよく、時間をかけられそうならプレスバックに全力ダッシュを使うのが良いでしょう。
一見間に合わなさそうに見えても、サイドバックが3秒時間を作ってくれれば十分に戻ってこれます。
この3秒を想像できるかも重要なポイントになります。
逆に相手の状態がよくて、味方サイドバックが抜かれてしまいそうなのであれば、センターバックがカバーにずれることを見越してゴール前に全力ダッシュするのが良いと思います。
もし、味方サイドバックが抜かれてしまい、センタバックがずれて中の枚数が薄くなったところに、息子がダッシュで戻ってこれて、センタリングをクリアーできれば1点分の仕事になります。
10本ダッシュしてもそのうちの9本は戻らなくても失点しなくて済むシーンかもしれません。
でも、その1本の活躍は、10本分のダッシュをするのに値する貢献度になります。
この”おいしさ”を想像できているかどうかが、頑張れるかどうかの違いなのではないかと僕は思います。
少なくとも、やる気がないと思われている子の一部はこういった原因もあるのではないかと。
カウンターで自分のチームが大ピンチ!!っていう時にジョグで戻る我が子を観ると、「走れよ!!」って心の中でイラっとしてしまいます。
でも、やる気がないと批判するよりも、ダッシュで戻れば何ができるか、どんなにオイシイかをしっかりと説明して、自発的にダッシュしたくなるモチベーションを与えることも、一つの解決策なのではないかと思います。
我が子が走らないのは「やる気のなさ」ではなく「想像力が足りないだけ」だと思えば、観ているこちらも少しはイライラせずに済みそうですし、解決策も出やすいのではないでしょうか。
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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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